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ピルを知ろう/ピルが効くのはなぜ?

ピルによる避妊の仕組み

のんだピルが避妊の役割を果たすのはなぜでしょうか? ピルには卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2つの女性ホルモンが含まれていますが、これが下垂体に作用してFSHとLHの分泌を抑制します。 これにより卵胞の成熟が抑えられ、卵胞ホルモン、黄体ホルモンの分泌も抑制され、その結果として排卵が起こらなくなるのです。 またピルには子宮内膜を厚くなるのを抑えて、受精卵が着床しにくい状態にしたり、子宮頸管粘液に変化を及ぼして精子の子宮への進入を妨げるなどの避妊効果を高める働きもあります。 これらのさまざまな作用機序によって避妊効果がより高められるのです。


ピルの避妊効果

ではピルの避妊効果はほかの避妊法と比較してどれだけ高いのでしょうか。 いろいろな避妊法を性交開始1年間に使用した場合の失敗率で見てみると、コンドームが2%〜15%であるのに対し、ピルは0.3%〜9%とかなり低いことがわかります。 ピルは飲み忘れなどがなければ、避妊手術に匹敵する程の極めて高い避妊効果を持っているといえます。


ピルの服用を中止すれば、また妊娠することもできます

ピルが避妊法として支持を集めている理由のひとつに「可逆性」があります。 ピルの服用を中止すれば、また妊娠することができるのです。 ピルの服用を中止した女性では、3周期以内に3分の2の妊娠が確認され、完全に追跡できた女性での1年後の妊娠率は94.0%でした。これらの結果からピルの服用を中止すれば妊娠することができることがわかります。